グランドデザインコンテスト

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政策で決められた「新エネルギー」は政府の「新エネルギー導入大綱」で指定されているものだけですが、それ以外にも経済的で環境に好適なエネルギーが幾らでもあります。これらの指定されていないエネルギーを「等」に含んでいます。

この事例の一つに水力発電があります。水力発電は環境に好適なエネルギーの代表的なものですが、既に電力会社の商業ベースに乗っているエネルギーなので今更支援の必要性は無いとの理由で「新エネルギー」には指定されていません。しかし、大規模な商業ベースには乗らないレベルの小川の水流を利用する発電も有効な手段です。

当コンテストでは政策で決められた「新エネルギー」に拘らずに環境に好適で経済的なエネルギーの利用方法を募集しています。

「新エネルギー」の定義

 「新エネルギー」に指定されているエネルギーは環境に好適ではあるが、現状では経済性に問題があり政策的な支援の必要が有るもの。その為に「新エネルギー利用促進に関する特別措置法」が公布され、政策的に支援する事が決まっています。しかし、我が国の現状は環境先進国のドイツ等に比較してその支援策は遅れていると言われています。

一般的に利用される「新エネルギー」の例

ソーラー発電・風力発電・ソーラー温水器・地熱、温泉熱の利用・バイオマスのエネルギー利用等々の再生可能及び循環型のエネルギー全般。化石燃料系では天然ガスのコジェネレーション(熱電併給)利用も新エネルギーに指定されています。

「新エネルギー」の中に天然ガス等の化石燃料が入っているのは「コジェネレーション用」であるためです。コジェネレーションは熱と電気の双方を同時に発生するシステムのため同じ化石燃料でも効用が多くなり、単純に天然ガスを燃焼させる場合と比べて相対的にCO2の発生が少ないとされているからです。

「新エネルギー等の利用は採算性が大切」

「新エネルギー」は行政が認めているように採算性は悪く、支援策により採算性が左右されます。幾ら環境に好適であっても採算性が満足されないエネルギーの利用は一般的には参考に成りません。その為に当コンテストでは「経済性と環境好適性」の双方を満たす方式を対象にしています。

上記の小規模水力発電と同様に「新エネルギー」に指定されていませんが、ソーラーハウス(温室)の温風を建物の中に取り入れる暖房方式や温室内に設置した熱交換機による温水式の床暖房や給湯システムも有効です。

当コンテストでは政府の指定した「新エネルギー」以外でも環境に好適で経済性を満足するエネルギーならどのようなエネルギーでも歓迎します。

化石燃料

化石燃料と言えば「CO2の発生に依る環境破壊」と直ぐに短絡的に考える傾向が有ります。しかし、天然ガスを利用するコジェネレーションが環境に好適な「新エネルギー」に指定されている様に化石燃料の使用がイコール「環境破壊」とは限りません。


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グランドデザインコンテスト事務局