グランドデザインコンテスト

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電力が現在社会に無くてはならないエネルギーで有ることは論を待ちませんが、その電力を有効に利用するには「電力需給の平準化」が重要です。

電力負荷の平準化とは昼の電力消費量を減少させ、夜の電力の有効利用により、昼と夜の電力消費量の格差を少なくする事ですが、技術的な問題もあり完全な電力需給の平準化にはまだ至っていません。その為に政策的に現在市販のエネルギーの中で最も割安に夜間電力の価格が設定されています。

「新電化建築」に於いては「夜間電力」の有効利用に最も重点があります。これは国際的な問題になっているCO2の削減にも直結するテーマです。同時に昼間の電力の削減も同様にCO2の削減に大きな効果があります。

ご承知の通り昼間電力のCO2の排出量は多く、更に価格も高く設定されていて経済性の上からも昼間電力の多用は問題があります。昼間電力より経済的で環境好適性が得られるなら、安全性を確保した方法で使用される如何なるエネルギーの消費も制約を受けるものではありません。ここが現在のオール電化の考え方と大きく異なるところです。

夜間電力の利用方法

「暖房と冷房及び給湯負荷」の殆どを夜間電力で賄うことが理想です。冷房については後述しますが、暖房と給湯に付いては現在でも夜間電力で賄う事は可能です。

ここではその暖房と給湯に付いて考えてみます。「暖房と給湯負荷」に対して、現状で即100%賄うと行かないまでも、少なくとも「暖房と給湯負荷」の年間の夜間電力への移行率が80%以上は欲しいところです。暖房は省エネルギーの面から「蓄熱式の床暖房」が望ましい所ですが、それが無理なら蓄熱式暖房機も夜間の電力が利用できますから可とします。

何れにしても省エネルギーで、環境に好適で、経済的で安全、安心が得られ、快適な生活が保証されるシステムであることが必要です。

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