グランドデザインコンテスト

現代住環境

第1章 欧州の住環境

1-6 スイス、チロル地方の家

チロル地方

話は少し戻るが、スウェエーデンの友人宅のような構造の木造戸建住宅は北欧やフィンランド以外の国でも多く見る事ができる、それらはスイス、オーストリア・チロル地方、ドイツ南部・バイエル州などである。これらの地域に共通することは、北欧・フィンランドと同じ様な気候風土で寒冷地・積雪地帯であり、そして同じように針葉樹林帯が近くにあり良質な建築資材が入手し易いことである。

11それらの地域でも快適な住環境を作り出すために最も力を入れることは、快適な室内温度を作りだす暖房設備であると言っても過言ではないと思っている。 そのために、彼等は設備を慎重に選び、一度設置した設備は大切に保守しながら永年にわたり使用し、次世代まで伝えていくこという気風が備わっている。そして、暖房設備の取り扱い時は火に関して神経質すぎるほど注意していることが印象的であった。欧州の多くの国では、イタリアを除けば地震がなく、また日本の様な台風も無い。自分の財産を失う最も大きなリスクは火災と心得ていて、暖房設備に対する火の取り扱い、またそれの設置に関しては日本人の其れとは比べ物にならないほど注意を払っている。

 


矢印1-7 ドイツの家

矢印INDEXへ戻る

 

グランドデザインコンテスト事務局